世界最大の紅茶再輸出ハブ「DMCC Tea Centre」と、中東初のコーヒー拠点
紅茶・コーヒーの保管・ブレンド・品質管理までを含む、DMCCの専用エコシステムを食品商社の視点から解説します。
食品商社にとって、ドバイは単なる中東市場への入口ではありません。DMCC(Dubai Multi Commodities Centre)は、紅茶・コーヒーという2つの品目において、世界でも類を見ない専用インフラを持つハブとして機能しています。
本記事は「海外展開を目指す企業のためのDMCC完全ガイド」の関連記事です。
世界シェア約60%——DMCC Tea Centre
2005年に開設されたDMCC Tea Centreは、Jebel Ali拠点で紅茶の保管・ブレンド・包装・取引までを一気通貫で担う施設です。
- 世界最大の紅茶再輸出ハブとして、世界シェア約60%を占めています
- 世界トップ13の紅茶産地からの茶葉を処理
- 年間約48,000トン(USD 1.84億相当)を輸出
- 2025年には15,214トンを取扱い(うちプレミアムブレンド4,201トン、包装茶7,686トン)
- Global Dubai Tea Forumという業界イベントも開催、世界の紅茶市場は2025年末までにUSD 3,000億規模になると予測
中東初の専用拠点——DMCC Coffee Centre
2019年開設のCoffee Centreは、中東で初めてのコーヒー専用施設です。
- 15,000平方メートルの温度管理施設
- 生豆の保管・焙煎・包装を一貫して実施
- SCA公認のトレーニングキャンパス、品質ラボ、カッピングラボを併設
- 年間処理能力20,000トン、2025年には8,200トン超を実際に取扱い
- 300社超が加盟し、100種以上のコーヒーが取引される、世界有数のコーヒー取引ハブへと成長
日系食品商社にとっての意味
紅茶・コーヒーともに、単なる「輸出入」ではなく、保管・ブレンド・品質管理・トレーニングまでを含めたエコシステムが用意されている点が、DMCCの他フリーゾーンにはない強みです。
- アフリカ・南アジア産の茶葉を、日本や他のアジア市場向けに再輸出するハブとして活用
- コーヒー生豆の調達から焙煎・ブレンドまでを現地で完結させ、中東・アフリカ市場への供給拠点とする
- SCAトレーニングを通じた品質管理体制の構築
これらは、既存のサプライチェーンを持つ食品商社が、中東・アフリカへの展開を検討する際の具体的な足がかりになります。
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DMCC Tea Centreは世界シェア約60%を占める最大の紅茶再輸出ハブ、Coffee Centreは中東初のコーヒー専用施設です。いずれも保管・ブレンド・品質管理・トレーニングまでを含むエコシステムが整備されており、既存のサプライチェーンを持つ食品商社にとって具体的な足がかりになります。
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