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Insights

ドバイでレストラン・飲食業を
開業する完全ガイド【2026年最新】

ライセンス取得から物件選定、運営開始まで。日系飲食企業のドバイ進出に必要なすべてを、2026年の最新制度に基づいて解説します。

Region
UAE
Topic
飲食業・F&B
Reading Time
14 min
Updated
Mar 2026

ドバイF&B市場の現状

市場規模と成長率

UAE(アラブ首長国連邦)のフードサービス市場は2026年時点で約272.8億米ドル規模に達し、2031年まで年平均成長率(CAGR)17.55%で成長を続け、612.1億米ドルに達すると予測されています。ドバイはUAE最大の飲食市場であり、観光・ビジネスの両面でF&B需要を牽引しています。

特に注目すべきは、クイックサービスレストラン(QSR)セグメントがCAGR 19.55%、デリバリーセグメントがCAGR 18.65%で拡大している点です。ドバイの新興エリア(City Walk、Dubai Hills、Dubai Creek Harbourなど)の開発も市場成長を後押ししています。

Tip — 日本食の人気

ドバイでは日本食レストランの出店が加速しており、寿司・ラーメン・焼肉を中心に、高級和食から回転寿司チェーンまで幅広い業態が支持されています。観光客・富裕層・在住日本人の需要に加え、現地アラブ系・インド系住民の間でも日本食の人気が高まっています。

主要な市場指標

指標数値
UAEフードサービス市場規模(2026年)約272.8億米ドル
2031年予測約612.1億米ドル
年平均成長率(CAGR)17.55%
QSRセグメント成長率CAGR 19.55%
デリバリーセグメント成長率CAGR 18.65%
稼働中クラウドキッチン数(ドバイ)200〜250施設

レストラン開業の3つのステップ

ドバイでのレストラン開業は、大きく分けて3つのフェーズで進行します。2026年現在、DET(Department of Economy and Tourism)のデジタル化により手続きは効率化されていますが、ドバイ市役所(Dubai Municipality)の食品安全基準との二重審査は引き続き必要です。

1
事業計画とライセンス取得
コンセプト・ターゲット市場・財務計画を策定し、DETオンラインポータルで商号を予約。初期承認を取得後、ドバイ市役所の食品安全部門にキッチンレイアウトを提出し、衛生基準・機器配置・保管エリアの審査を受けます。
2
物件選定と内装
食品安全規制を満たす商業物件を選定し、Ejari(ドバイ土地局の賃貸登録システム)に登録。民間防衛局の消防安全NOCを取得後、内装工事を開始します。キッチンは調理・洗浄・保管エリアの分離が義務付けられています。
3
運営開始
DETに最終書類を提出し商業ライセンスを取得。従業員の雇用ビザ(AED 3,000〜5,000/人)を申請し、ドバイ市役所の衛生検査・民間防衛局の消防検査をクリアして営業を開始します。
Note

DETライセンス取得まで約3〜6週間。食品安全承認は物件の状態によりさらに2〜4週間が必要です。合計で約3〜8ヶ月程度を見込んでください。

Important

Ejari登録は必須であり、電気・水道の接続、従業員ビザの申請、商業ライセンスの最終発行に必要です。未登録の場合、事業運営に重大な支障をきたします。

必要なライセンス・許可の一覧

ドバイでレストランを運営するには、複数の当局からライセンスと許可を取得する必要があります。以下は主要なライセンスの比較表です。

ライセンス・許可発行機関費用目安更新備考
商業ライセンス(Trade License)DET(旧DED)AED 10,000〜15,000年次事業の法的基盤。FZ: AED 15,000〜30,000
食品取扱許可(Food Permit)Dubai MunicipalityAED 2,000〜10,000年次キッチン設計審査・衛生検査を含む
消防安全NOCDubai Civil DefenseAED 1,000〜5,000年次内装工事前に取得が必要
酒類ライセンス(Type C)DTCM / Dubai PoliceAED 30,000〜100,000+年次該当ゾーンのみ。30%市税復活(2025/1〜)
看板許可(Signage Permit)Dubai MunicipalityAED 1,000〜5,000年次サイズ・デザイン・設置場所の事前承認
音楽・エンタメ許可DTCMAED 5,000〜20,000年次ライブ音楽・DJ・エンターテインメント提供時
食品取扱者証(Food Handler Card)Dubai MunicipalityAED 100〜300/人年次調理・配膳スタッフ全員が取得義務
Ejari登録Dubai Land Dept.AED 155〜220契約時賃貸契約の公式登録。必須
Note

フリーゾーン(DMCC、JAFZA等)での設立は手続きが簡易ですが、ドバイ市内での直接営業には追加の許可が必要です。飲食店は立地が重要なため、多くの場合メインランドでの設立が推奨されます。

設立コスト(2026年版)

ドバイでのレストラン開業にかかる主要コストをカテゴリー別にまとめました。規模・立地・業態によって大きく変動するため、目安としてご参照ください。

費用項目金額(AED)日本円目安備考
商業ライセンス(DET)15,000〜50,000約60万〜200万円業態・FZ/メインランドにより変動
食品許可・安全認証5,000〜15,000約20万〜60万円DM + Civil Defense
物件デポジット月額賃料の2〜3ヶ月分―年間賃料AED 100k〜500k+
年間賃料(物件)100,000〜500,000+約400万〜2,000万円+Downtown・JBR等はさらに高額
内装工事200,000〜2,000,000約800万〜8,000万円カフェ〜本格レストラン
スタッフビザ3,000〜5,000/人約12万〜20万円/人健康診断・Emirates ID・労働許可含む
HACCP認証約10,000約40万円食品安全管理システム認証
酒類ライセンス(該当時)30,000〜100,000+約120万〜400万円+Type Cライセンス
合計(小規模カフェ)120,000〜250,000約480万〜1,000万円ライセンス+内装+初期運転資金
合計(本格レストラン)500,000〜3,000,000+約2,000万〜1.2億円+高級立地・フル内装・酒類提供
Important

為替レート参考:1 AED ≈ 約40円(2026年3月時点目安)。実際のレートは変動するため、最新レートをご確認ください。

日系飲食企業が注意すべき5つのポイント

  1. 1
    ハラール認証と食材調達 — UAE(ドバイを含む)で提供する肉類はハラール認証が必須です。日本から食材を輸入する場合、ESMAのハラール認証が必要です。和牛・海産物等の輸入には別途輸入許可と冷蔵・冷凍流通体制の整備が求められます。
  2. 2
    100%外資所有の活用 — 2020年の法改正により、メインランドのF&Bカテゴリーでも外国人の100%所有が認められています。ただし、酒類ライセンスやフランチャイズ契約では現地パートナーの関与が有利な場合があります。
  3. 3
    Emiratisation(現地雇用義務)への対応 — UAE政府はEmiratis(UAE国籍者)の民間セクター雇用を推進しており、一定規模以上の企業にはUAE国籍者の雇用割合が義務付けられています。
  4. 4
    デリバリープラットフォーム戦略 — Talabat、Deliveroo、Noon Foodの手数料は注文額の15%〜35%と幅があります。自社デリバリーとの併用やプラットフォーム交渉、クラウドキッチンとの併用が重要です。
  5. 5
    季節性と文化的配慮 — ラマダン期間中(約1ヶ月)は日中の飲食営業が制限されますが、イフタール・スフールメニューは大きなビジネスチャンスです。夏季は客足が減少し、冬季は需要が急増します。

よくある質問

ライセンス取得費用はAED 15,000〜50,000(約60万〜200万円)、物件デポジットは月額賃料の2〜3ヶ月分、内装工事費はAED 200,000〜2,000,000(約800万〜8,000万円)が目安です。小規模カフェであればAED 120,000〜250,000(約480万〜1,000万円)程度から開業可能です。
ライセンス取得に3〜6週間、物件取得・内装工事に2〜6ヶ月が一般的です。合計で約3〜8ヶ月程度を見込んでください。DETのオンライン化により、2026年現在はライセンス取得プロセスが効率化されています。
はい、2020年の法改正以降、メインランド(本土)のF&Bカテゴリーでも外国人による100%所有が認められています。以前はUAE国籍の現地パートナーが51%を保有する必要がありましたが、この制限は撤廃されました。
DETの商業ライセンス、ドバイ市役所の食品許可、民間防衛局の安全認証が必要です。専用の「ゴーストキッチンライセンス」は存在しませんが、通常のレストランライセンスで運営可能です。ライセンス費用はAED 16,000〜25,000程度で、通常のレストランより低コストで開業できます。
DTCM(ドバイ観光・商務マーケティング局)発行のType C(サービングライセンス)が必要です。酒類提供が許可されたゾーンに立地していること、適切な内装基準を満たしていることが条件です。なお、2025年1月より酒類販売に対する30%の市税が再導入されています。
Summary

ドバイのF&B市場は年率17%超で成長を続けており、日系飲食企業にとって大きな機会です。開業にはDETの商業ライセンス、ドバイ市役所の食品許可、消防安全NOCが最低限必要で、小規模カフェならAED 120,000〜250,000程度から開業可能です。2026年はDET移行、ダークキッチンの拡大、フードトラックの簡素化など制度面の進化も著しく、参入障壁は低下傾向にあります。一方、ハラール認証、Emiratisation、季節性への対応は日系企業が見落としがちなポイントです。Biz Easyでは、ライセンス取得から物件選定、スタッフ雇用、運営開始まで一気通貫で支援しています。

Disclaimer 本記事は、公開情報に基づく一般的な情報提供を目的として作成されており、法務・税務・会計・財務に関する専門的なアドバイスを構成するものではありません。情報の正確性・完全性について万全を期しておりますが、内容は予告なく変更される場合があります。具体的なご判断・対応にあたっては、必ず専門家にご相談ください。 © 2026 Biz Easy FZCO. All rights reserved.
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